チームワーク
ここでは、個人の力を超え、組織としてより大きな成果を出すために不可欠な、他者との関わり方を定義しています。

チームワーク
組織として成果を最大化するための協調性
1. 巻き込み力
定義
自分の業務やチームの目標達成のために、周囲のメンバーに積極的に働きかけ、自律的な協力を引き出す力です。
行動例
巻き込み力は、日々の個人の仕事の仕方から始まります。普段から自ら進んで仲間を助け、快く協力する姿勢を示すことで、信頼関係の土台が築かれます。
何かを始める際には、一方的にビジョンを伝えるだけでなく、計画の初期段階で関係者とブレスト(意見交換)を行い、目的意識を共有し、当事者意識を高めます。その上で、一人ひとりの強みを理解し、適切な役割をお願いすることで、チーム全体のパフォーマンスを最大化します。また、実行プロセスにおいては、OODAループ(観察→状況判断→意思決定→行動)を意識します。状況の変化やメンバーの反応を常に観察し、計画を柔軟に判断・修正し、次のアクションを決定して行動に移す。このサイクルを回し続けることで、困難な状況でも周囲の協力を得ながら、目標達成へと導きます。
2. 敬意と配慮
定義
共に働く仲間に対して、その立場や意見を尊重し、感謝の気持ちを持って接する姿勢です。これには、自身の考えを丁寧に伝える「説明責任」と、相手を深く理解するために問いかける「質問責任」も含まれます。
行動例
相手の意見を真摯に傾聴し、たとえ反対意見であっても頭ごなしに否定しません。なぜなら、自分とは違う視点にこそ価値があるからです。自分の意見や依頼を伝える際には、その意図や背景を明確に説明し(説明責任)、相手が納得して動けるように配慮します。また、相手の話に不明な点があれば、臆せずに質問することで(質問責任)、誤解や手戻りを防ぎ、対話を深めます。このような双方向のコミュニケーションで信頼関係という土台を築くからこそ、いざという時にあなたの「巻き込み力」が機能するのです。相手へのリスペクトがあるからこそ、あなたの言葉に熱が乗り、相手の心に響きます。